不妊症・不育症(習慣性流産)      誠芳園の漢方の特長 ←クリック

不妊症・不育症(習慣性流産)     
不妊症、不育症(習慣性流産癖)、男性不妊、二人目不妊
などの原因や治療法、検査、漢方薬などについて述べます。

いろんな検査で原因が明らかにされても、
いろんな検査で異常はないと言われても、妊娠しない人もたくさんいます。

  そのなかでひょっとしてと思って甲状腺の血液検査をしてみると
  原因が橋本病やバセドウ病だった、と言うこともありますので
  一度は甲状腺の血液検査をしてみても良いかと思います。
  甲状腺刺激ホルモン(TSH)は正常値であっても、
  妊娠前や妊娠初期は2.5以下にしておく方が良いのです。
  妊娠中期から後期はTSHは3.0以下が望ましいです。
  何故かというと胎児が甲状腺ホルモンを使うからなんです。
  また、TSHが高いとプロラクチンや黄体ホルモンに対しても
  良くない影響があるようです。

また、西洋医学的には原因がわからなくても
漢方の眼から見ると原因を推測できることもあるのです。
例えば静脈側の血流不足、体力低下、疲労、冷え、亜鉛・セレン不足など
西洋医学では軽視されていますが、重要ですね。

不妊症、男性不妊の検査と治療
まずは基礎体温、各種ホルモンや免疫学的検査をします。
内診をする、卵管が通っているか等の器質的検査もします。

現代では増加している男性不妊のチェックもします。
精子の数や運動率などがそれです。男性不妊の漢方薬は
私は男性不妊の漢方薬の効果判定は3ヶ月~6ヶ月としています。
(季節によって精子の数に多い少ないがあるので注意が必要)

漢方薬治療法
多くは、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、温経湯、加味逍遥散などが使われています。
これはこれで効果があれば良いのはもちろんです。
でも私は、不妊症の漢方治療にこのような処方しか考えないということに対して、
少々 否 かなり、さみしい想いをするのです。

胃腸の弱い人は胃腸を丈夫にする。
やせた人はふくよかにし、太っている人は身をへらす。
下腹が硬い人は柔らかくする。
冷えている人はあたため、炎症のある人は炎症をとります。
鼠径部が突っ張って冷える人はそこを改善します。
陰気な人は陽気にする。でも陽気な人を陰気にはさせません(^▽^)

子宮内膜がペチャンコ座布団であるよりは、
ふかふか座布団であるほうが受精卵は育ちますね。
漢方薬を続けることによって抗ミュラー管ホルモンが増えて、
「卵巣が若返ったね」と言われた人も多いのです。

身体のひずみを改善し、体内環境を良くすれば卵巣や卵管、
ホルモンのひずみは改善し、子宮の環境は自然に整います。
考えてみれば、あなたの卵巣や子宮は、
あなたと全くかけ離れて独立して生きているのでもなければ、
全くの別人格でもないのですから。
結局は、
妊娠、出産しやすい母体づくりをすることが出産への近道になります。

不妊の漢方薬
やはり漢方処方も多彩です。
桂枝加竜骨牡蠣湯
帰脾湯
柴胡桂枝乾姜湯
半夏瀉心湯
香砂六君子湯
真武湯
補中益気湯
十全大補湯
当帰四逆加呉茱萸生姜湯
当帰芍薬散
桂枝茯苓丸
折衝飲
大柴胡湯 などなど、
(私はここに、五淋散、芎帰調血飲第一加減や、通導散を
加えても良いと思います。)

そして妊娠がわかった時点で 当帰芍薬散または当帰散に変え
香蘇散や補中益気湯を加えます。
そうすると陣痛微弱や産後の弛緩出血を起こさなくなります。

あなたも自然の恵みの漢方薬で、
全身をオーバーホールしてみてはいかがでしょうか。
あせらないことや、夜更かしをしないこともたいへん重要です。

詳しくはお問合せフォームからご質問下さい。

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酸化ストレスが高いと受精率が低下
卵を取り囲む顆粒膜細胞での酸化ストレスは卵の質の受精能や発育能に影響を与え、
受精率を下げ、良胚になるのを妨げている。~酸化ストレスと生殖:女性~『医学のあゆみ2006』

1.高年齢による不妊は子宮内膜の状態よりも
卵子の質の低下による所が大きい。
老化や子宮内膜は慢性的な酸化ストレスを生じ
卵巣内の卵胞発育に影響を与え、卵の質を低下させている。
     
卵子の質>子宮内膜症>卵管因子・男性因子>メタボリック
酸化ストレスが強いと卵子の受精能や発育能を低下させ受精率を下げる
質の良い卵であることが重要です。
『医学のあゆみ2014』~生殖細胞質移殖、核置換~細井美彦

卵子の質は酸化ストレスと関連する
 
卵子の質は酸化ストレスが高い順に    
 ① 卵胞を穿刺しても卵が採取できない卵胞
 ② 採取された卵が受精しない卵胞
 ③ 受精した胚の形態学的発育評価がpoorの卵胞
 ④ 胚の形態学的発育評価がgoodとなった卵胞の順になる

胚の形態学的発育評価がgoodとなった卵胞の顆粒膜細胞がもっとも
酸化ストレスが低く、かつ卵のその後の発育に最適なストレス程度であった。


・原子卵胞は6ヶ月かけて卵子になるので質の高い卵子を作るには6ヶ月前から取り組む必要
・抗酸化能力を上げて卵子のグレードが上がり始めるのは3ヶ月目以降と考えられる。
 (でも漢方服用1-2ヶ月で妊娠した人も数多いのです)
・卵子には数百~数千のミトコンドリア(エネルギー生産能力がある)がある
・受精から着床までは約7日間
・着床から約5日かけて子宮内膜に根を張る

亜鉛・セレン・紅景天は酸化ストレスを改善する学会報告があります。
漢方薬と共に、酸化ストレスを改善する亜鉛・セレン・紅景天のエキス粒をおすすめしています。


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